平成27年度に改正された航空法により、目視外飛行をさせる場合には国土交通大臣(現在では地方航空局長)から事前に承認をうけることが必要になりました。
承認を受けずに飛ばしてしまうと50万円以下の罰金になる可能性がありますので、しっかりとどんな場合が目視外飛行になるのか理解しておくことが重要です。このページで目視外飛行について説明します。
目視外飛行とは
事前に地方航空局長から承認が必要な飛行方法の1つです。承認が必要な飛行方法は全部で6つあります。
- 目視外飛行
- 夜間飛行
- 人・物から30m以内での飛行
- イベントの上空飛行
- 危険物の輸送(農薬散布等)
- 物件投下(農薬散布等)
目視って具体的に何?
ここでいう目視とはドローンを飛行させる人が自分の目で直接見ることを意味します。補助者や関係者からの目視は認められません。
また、モニターやカメラ、双眼鏡などを通しての目視では視野が限定されてしまうのでこれも認められません。
メガネやコンタクトを装着している場合でも飛行者本人の目で監視しているのであれば問題はありません。
目視に該当する場合
- ドローンを飛行させる本人のからの目視
目視に該当しない場合
- 補助者や関係者からの目視
- モニターを通しての目視
- カメラを通しての目視
- 双眼鏡を通しての目視
上記の目視に該当しない場合で飛行させる場合には目視外飛行の承認を受ける必要があります。また、ドローンを自動操縦させる場合なども目視外飛行の承認を受ける必要があります。
FPVは目視外飛行?
たまにプロポの画面を確認する程度なら目視外飛行には該当しません。
しかし画面を常時見ながらの飛行は目視外飛行に該当してしまうので、地方航空局長から事前に承認を受けなくてはいけません。
レース用に使用するFPVゴーグルなどは完全に画面越しでの操作になるので目視外飛行に該当します。
レースの練習などでFPVゴーグルを使用したいのであれば目視外飛行の承認をうけるか、もしくは屋内で練習できるところを探す必要があります。
屋内であれば規制の対象外なので承認がなくても目視外飛行が可能です。
まとめ
目視外飛行の目視とは、飛行させる本人からの目のことをさします。
補助者やモニター等からの確認では目視外飛行に該当してしまうので注意して下さい。
プロポ画面を常時見ながらの飛行やFPVゴーグルを使用しての飛行は目視外飛行に該当しますので承認をうけるか屋内での飛行が必要です。