安全にドローンを飛行させるために注意しなければならない事項について、国土交通省のホームページに公開されているガイドラインを参考に分かりやすくまとめました。
ドローンを飛行させる場所についての注意点
- 空港の近くでは飛行させない
- 空港の近く以外でも注意が必要
- 第三者上空での飛行はさせない
- 高速道路・新幹線の上空や周辺で飛行させない
- トンネル等の付近での飛行は注意
- 高圧線、変電所、電波塔、無線施設等の付近での飛行は注意
全部で6項目あります。1項目ごとに簡単に説明していきます。
空港の近くでは飛行させない
空港の近くでは飛行禁止エリアが細かく設定されています。ドローンの操縦ミスなどによって飛行禁止エリアに誤って侵入してしまう可能性がありますので、原則として空港の近くではドローンを飛行させないようにして下さい。
どうしても空港の近くでドローンを飛行させたい場合は、航空局へのドローン申請に加えて飛行場所の空域を管轄する空港事務所に申請する必要があります。空港の近くでの飛行は包括申請ができないので注意してください。同様に150m以上での飛行申請の場合も包括申請できません。ですので申請する段階で飛行場所を指定して申請する必要があります。
空港の近く以外でも注意が必要
空港の近くでないからといって安心はできません。空港以外の場所でもヘリコプターなどの離着陸が行われる可能性があります。飛行機やヘリコプターなどと接触する可能性があるような場所では、ドローンを飛行させないようにして下さい。
第三者上空での飛行はさせない
ドローンの操作ミスや暴走などで機体が第三者の頭上に落下した場合は大事故につながる恐れがありますので、第三者の上空では飛行させないようにして下さい。
また同様の理由で学校や病院などのような不特定多数の人が集まるような場所の上空では飛行させないようにして下さい。
高速道路・新幹線の上空や周辺で飛行させない
もしも高速道路や新幹線にドローンが誤って落下してしまった場合は大事故及び大規模な交通マヒになる可能性があります。非常に危険ですので高速道路や新幹線の上空及び周辺ではドローンを飛行させないようにして下さい。
トンネル等付近での飛行は注意
トンネルなどから急に電車や自動車が飛び出てくる可能性があります。ですので、トンネルのような目視外から突然高速で現れるような場所では、十分な距離をとって注意しながら飛行させるようにして下さい。
高圧線、変電所、電波塔、無線施設等の付近での飛行は注意
高圧線、変電所、電波塔、無線施設等の付近でのドローン飛行は電波障害などで操縦が不能になる可能性がありますので、十分な距離をとって飛行させるように注意してください。
ドローンを飛行させるときの注意点
- お酒を飲んでの飛行はしない
- 飛行前の安全確認を怠らない
- 近くを航空機が飛んでいる場合はドローンを飛行させない
- 近くで他のドローンが飛んでいる場合は要調整
- 被災地周辺でドローンを飛行させない
- 補助者を設置して安全確保に努める
全部で6項目あります。簡単に1項目ずつ説明していきます。
お酒を飲んでの飛行はしない
お酒を飲んで酔った状態でのドローン飛行は正常な判断及び操縦が難しく、事故につながる恐れがあります。お酒を飲んだ状態でドローンを飛行させないようにして下さい。
飛行前の安全確認を怠らない
ドローンは風の影響を受けやすいので、飛行前に次の項目を確認してから飛行させるようにして下さい。
- 安全に飛行できる気象状態か
- ドローンに故障や損傷がないか
- バッテリーの充電や燃料は足りているか
上記の項目を確認して安全に飛行ができる状態で飛行させるようにお願いします。
近くを航空機が飛んでる場合はドローンを飛行させない
近くで飛行機やヘリコプター、飛行船などが飛んでる場合は、接触事故を避けるためドローンの使用をやめるようにお願いします。
近くで他のドローンが飛んでいる場合は要調整
他のドローンとの接近や接触を防ぐために近くで他のドローンを確認した場合は、そのドローンの操縦者と飛行日時、飛行経路、飛行高度などについて調整を行うようにお願いします。
被災地周辺でドローン飛行させない
被災地での救助の妨げになる可能性があるので、国土交通省からドローン飛行の自粛要請があった場合はドローンの飛行をさせないようにお願いします。
補助者を設置して安全確保に努める
補助者の方に周囲の監視をしてもらいながら飛行させることによって、より安全にドローンを飛ばすことができます。可能であれば補助者を設置するようにお願いします。
日頃から注意しておくこと
- 定期的に点検・整備をする
- 操縦技能の保持・向上を努める
- 保険に加入する
定期的に点検・整備をする
ドローンを安全に飛行させることができるように、メーカの取扱説明書に従って定期的にドローンの点検、整備を行って下さい。劣化した部品は早めに交換して、常に安全な状態で飛行できるようにして下さい。
操縦技能の保持・向上に努める
ドローンを飛ばしてる際に突風などで操縦が困難になるケースやドローンの故障や不具合が生じる可能性があります。このような事態に対応できるように日頃から飛行訓練を行い操縦技能の保持・向上に努めるようにして下さい。
保険に加入する
安全に飛行させていても何かのきっかけで他人の身体や財産に損害を与えてしまう可能性があります。そのような事態に備えて保険には加入するように心がけて下さい。