ドローンの許可や承認を受けるためには10時間の飛行経験が必要になります。このページではその10時間の飛行経験について説明します。
10時間の飛行経験
ドローンの許可や承認を取得し飛行させるためには機体の装備や飛行させる人の条件などがあり、その条件をすべてクリアしなくてはけません。
その中の条件の1つとして10時間の飛行経験があります。
200g以上の機体での飛行経験
飛行経験として認められるのは200g以上のドローンでの飛行経験です。ミニドローンのような200gに満たないドローンでいくら飛ばしても飛行経験としては認められないので注意して下さい。基本的に飛行申請するドローンでの経験が好ましいです。
200g以上のドローンを飛行禁止エリアや飛行ルールに従わないで飛ばすには許可や承認が必要になってしまいますので、練習しようとする場所が人口集中地区などに該当しないか近くに人や建物がないか確認してからドローンを飛ばすようにして下さい。
近くにドローン練習場のような施設があればそこで飛行練習を行うことがおすすめですがなかなかそのような施設が少ないのが現状です。
その場合は屋内での飛行練習も1つの方法としてあります。屋内であれば航空法の規制外になりますので許可や承認を受けずにドローンを飛行させることができます。
自分の部屋では難しいかもしれませんが公民館などの広くて四方が囲まれている場所が近くにあるのならそこで練習するのもありです。
申請する機体以外の飛行経験を合算してもOK?
なにも申請するドローンの機体だけで10時間の飛行経験が必要になるわけではありません。申請するドローン以外での飛行経験があれば、その経験も合算してOKです。
例えば、許可申請するA機体で5時間、許可を申請しないB機体で3時間、同じく許可を申請しないC機体で2時間の飛行経験があれば、合算して10時間になるので飛行経験として認められます。
飛行経験の確認のされ方
ドロ-ン飛行の許可・承認を取得するためには飛行経験が必要ですが申請するときに何か証明書類などを提出する必要があるのでしょうか?
答えはなにもいらないです。
現在、飛行経験がどの程度あるかは自己申告制度になっていますので客観的資料の提出は必要ありません。しかし今後必要にあるケースも十分ありますので可能であれば飛行記録などを取っておくと良いかもしれません。
飛行経験が10時間未満でも許可が下りたケース
ドローンの操縦者になる予定の人の飛行経験が10時間未満の場合は通常であれば許可・承認を取得することはできません。しかし、経験豊富な監督者の下でドローンを飛行させることを条件に許可・承認が下りたケースがあります。
ケース1
飛行経歴4時間の者が、四方がネットで囲まれている敷地において第三者の立入が制限され、ジオ・フェンス機能を設定し飛行範囲の制限を行い、十分な飛行経験を有する者の監督の下で飛行させる。
ケース2
飛行経歴2時間の者が、飛行させる者が管理する敷地内において第三者の立入が制限され、ジオ・フェンス機能を設定し飛行範囲の制限を行い、十分な飛行経験を有する者の監督の下で飛行させる。
ケース3
飛行経歴1時間の者が、補助者を配置して注意喚起をすることにより、飛行範囲内に第三者が立ち入らないようにし、機体をロープで係留し飛行の範囲の制限を行い、十分な飛行経験を有する者の監督の下で飛行させる。
上記のように安全面に十分に注意した飛行形態であれば10時間未満の飛行経験でもドローン許可・承認を取得可能です。
まとめ
- 飛行許可を取るためには飛行経験が10時間必要
- 200g以上のドローンでの飛行経験が必要
- 申請するドローン以外での経験も含めてOK
- 飛行経験は自己申告
- 通常10時間の飛行経験が必要だが、例外もある