つくばへリポートでドローンを飛行させる際に必要な手続きについて解説します。つくばへリポートは航空法上で空港等に分類されますので、飛行させるためには許可が必要になります。
飛行させるまでの流れ【必要手続き】
- つくばへリポート又は茨城県空港対策課へ許可が必要かどうかの確認連絡
- 茨城県空港対策課へ事前協議申請書の提出
- 事前協議書の受領
- 東京空港事務所へドローン申請
- 許可書の受領
- つくばへリポートと飛行日時の調整
- FISSへ飛行計画の登録
- 飛行
1. つくばへリポート又は茨城県空港対策課へ許可が必要かどうかの確認連絡
まず最初に行うのが予定しているドローン飛行が許可が必要な飛行かどうかの確認です。飛行高度によってはドローンの許可なく飛行させることが可能な場合があります。大きな空港などであればインターネット上で高さ制限を調べることができるのですが、つくばへリポートでは直接問い合わせが必要です。
許可が不要な場合はへリポート担当者の指示に従って飛行を行って下さい。許可が必要な場合は許可を取得するため【2】へ進みます。
2.茨城県空港対策課へ事前協議申請書の提出
許可が必要なことが判明したら、ドローン許可を取得するために必要になる「空港管理者との事前調整」を行います。つくばへリポートの空港管理者は「茨城県空港対策課」 です。
茨城県空港対策課へドローン飛行についての事前協議申請書を提出します。様式は特にないので任意の申請書を作成して提出致します。当事務所で作成したときはA4で12枚ほどの量になりました。
3. 事前協議書の受領
茨城県知事から事前協議書を受け取ります。申請書提出から3~4日ほどで発行され、郵送で送られてきました。これで 「空港管理者との事前調整」は終わりです。
つくばへリポートの場合は事前協議申請書が必要でしたが他の空港やへリポートの場合は電話連絡のみで事前協議が完了するところもあります。
4.東京空港事務所へドローン申請
つくばへリポートと調整が完了したら今度は東京空港事務所へドローン申請を行います。東京航空局でと間違いやすいのでご注意下さい。
DIPS(ドローン情報基盤システム)からオンライン申請ができますのでこちらからの申請がオススメです。申請書を作成する際に「空港管理者名と調整結果」を記載する箇所がありますのでそこに空港管理者として茨城県空港対策課 、調整結果として3で受領した事前協議書に記載のある飛行条件を記載して下さい。
今回の飛行で目視外飛行、夜間飛行、人や物か30m未満での飛行、物件投下、危険物輸送など他の許可承認事項を行う場合は東京空港事務所に加えて東京航空局へも申請が必要です。つまり2カ所からの許可が必要ということです。
5.許可書の受領
4の申請に不備がなければ2週間ほどでドローンの許可書が発行されます。
6.つくばへリポートと飛行日時の調整
ドローンの許可が無事下りましたら次はつくばへリポートと飛行日時の調整を行います。ヘリコプターの飛行の妨げにならない日時でドローンを飛行させます。
7. FISSへ飛行計画の登録
飛行日時が決定したらFISSへ飛行計画の登録を行います。
8.飛行
安全に注意してご飛行下さい。
最後に
つくばへリポートでのドローン飛行に必要な手続きを説明しましたが、やはり通常のドローン申請に比べて複雑だと感じました。初めて申請する人や不慣れな人だと事前協議や申請作業に時間が掛かると思いますので飛行予定日の1月前以上から動き出すことをオススメします。
ご自身での申請が難しい人や日程が迫っている人はドローン専門の当事務所へご相談下さい。年中無休ですので土日祝日でのご対応も可能です。